2開催趣旨2004 年10 月、全国里親大会第50 回記念大会が 東京で開催され、あわせて「〜 集(つど)おう! 語 (かた)ろう!! 全国の里親たち、子どもたち 〜」 をテーマに、第1回全国里親研究協議会が開催さ れました。 5年後の2009 年10 月、再び東京で第55 回全 国里親大会が開催されることとなりました。 この5年間、社会的養護の状況は大きく変わり ました。里親の児童福祉法の一条文としての定義、 里親の研修の義務化、被措置児童等虐待の防止な ど、里親が社会的養護の一翼を担うことが公的に も認められるようになりました。その結果、里親 手当は増額されましたが、養子縁組を前提とした 里親養育には手当が廃止されました。 平成19 年に熊本県慈恵病院に開設された「こ うのとりのゆりかご」では、2年間で42 人の子 どもが遺棄され、親元に帰った数人を除き、大半 の子どもは乳児院に入所している現状がありま す。片や、慈恵病院に事前に相談したことで、養 子縁組して新しい親の元で育つ子どもが52 人い ることはあまり知られていません。 官の庇護下に入った子どもは乳児院の集団養 育で育ち、児童相談所で里親委託がされなければ、 2歳で児童養護施設に行き、子ども時代の全てを 施設で育ち、家庭を知ることができません。 |
民の斡旋で家庭と親を得た子どもは、家庭の子ど
もとして育てられます。この官民の違いは、どこか
ら来るのでしょう。 児童養護施設では、虐待で入所する子どもが6割 を超え、満員状況であると報道されます。児童養護 施設の平均入所期間は平均4.6 年ですが、10 年以上 在籍する子どもが1割います。子ども時代の全てを 乳児院・児童養護施設で育つ子どもは、未だになく ならない現状があります。 さて、親が育てられない子どもの権利については、 子どもの権利条約第20条「家庭で育つ権利」があ ります。 私たち里親とその関係者たちは、子どもの権利条 約第20条で定める「子どもの家庭で育つ権利」を 実現するために、さまざまな活動を実践してきまし た。 しかし、平成20年3月末の里親委託率は9.9%と、 1 割に満たない現状です。 このたび、全国から集まる里親・養親とその関係 者、里親・養子縁組家庭で育った子どもたちが一堂 に集い、「親が育てられない子どもたちの育つ場所」 について、さまざまな立場から意見を交換したいと 考えています。 |
研究討議 | テーマ |
パネルディスカッション | 親の育てられない子を乳幼児から家庭で育てるためには基調講演に続き、乳幼児養子縁組・里親委託に取り組んでいる児童相談所、里親・ 養親の支援事業を行っている団体の取り組みを紹介し、乳幼児から子どもを家庭で育 てるには、どのような取り組み、制度化が必要なのか討議します。会場からの積極的な 質問やご意見もお待ちしています。 |
第1分科会 | 乳幼児の養子縁組、里親委託について考えるパネルディスカッションに引き続き、乳幼児委託を積極的に行っている愛知県児童 相談所の取り組みを紹介するとともに、他の自治体で乳幼児委託をどのように促進する について話し合います。 |
第2分科会 | 親の育てられない子を乳幼児から家庭で育てるためには基調講演に続き、乳幼児養子縁組・里親委託に取り組んでいる児童相談所、里親・ 養親の支援事業を行っている団体の取り組みを紹介し、乳幼児から子どもを家庭で育 てるには、どのような取り組み、制度化が必要なのか討議します。会場からの積極的な 質問やご意見もお待ちしています。 |
第3分科会 | 里親ファミリーホームの現状と課題本年4月より、児童福祉法により里親ファミリーホームが制度化されました。その制度 化への道程と、ファミリーホームの現状と課題、将来への展望など、ファミリーホーム制 度についてとことん話し合います。 |
第4分科会 | IFCOに参加した大人と子どもたちの報告会2009年7月、アイルランドで開催されたIFCO(世界里親大会)には、日本から25名 が参加しました。全体会の概略報告に引き続き、参加した子どもたちを中心に、海外の 里親制度の状況などを報告します。 |
第5分科会 | ライフ・ストーリー・ワークを学ぼう人間は、連続した記憶をもとにアイデンティティを確立し、自立していきます。親が育 てられない子どもたちの子ども時代は、養育者が固定化されず、子ども自身の記憶も 不連続で、混乱しています。里親家庭や養護施設で育つ子どもの過去を整理し、過去 を受け入れ、未来の希望に向かって歩き出すための手法として、Life story work(以 下,LSW)への関心が高まっています。本分科会では、里子が自身の生い立ちをどの ように受け入れ、そして自立していくのか、LSW を中心にした実践的取り組みについて 検討します。 |
第6分科会 | 親が育てられない子どもの親権について考える親権について学ぶとともに、親が育てられない子どもの親権のあり方について、 子どもの立場から、実親の立場から、養育里親の立場から、さまざま立場で子ども が幸せに育つための親権のあり方について話し合います。 |
12 参加費 | 大人1500円、学生1000円 ※銀行振込みによりご入金ください。定員を超え参加できない場合は返金いたします。 銀行口座 みずほ銀行 0001 上池上出張所 318 普通 1653549 名義 オヤガソダテラレナイコドモタチニカテイヲサトオヤレンラクカイ |
13 申込み | 定員250名(先着順) 申込締切 9月末日(締切後はお問い合わせ下さい) ※消防法により大会議室の定員を超える受付は出来ませんので、ご了解ください。 |
14 保 育 | 2才以上、10数名程度 無料 事前にお申し込みください。 乳児は会場にご同伴ください。 |
15 弁 当 | 1000円(必要な方は、参加費と一緒に事前に銀行振り込みをしてください) 会場周辺はビジネス街であり、土曜日に開店している飲食店は少ないです。一日参加 される方は、弁当を持参されるか事前申し込みをお勧めします。 |
16 事務局 | 2009全国里親研究協議会実行委員会
(事務局) 親が育てられない子どもを家庭へ!里親連絡会 〒215-0017 川崎市麻生区王禅寺西 7-16-1 西川方 Fax 044−981−3032 HP http://satooya-renrakukai.foster-family.jp Mail satooya-renrakukai@foster-family.jp |
みずほ銀行 0001 上池上出張所 318 普通 1653549 |